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2007年6月初めから1週間ほど、かねてからの“懸案”になっていたフランス、なかんずくパリを目当てに絵画鑑賞に出かけた。今回も1回目のオランダ、ベルギー、2回目のドイツ・オーストリアなどと同様の某旅行社のツアーである。まぁ、安いことと、私たちのような美術鑑賞者にとってよく練られたコースが設定されているので、それなりの魅力を備えた提案であった。また実際に、大変に面白い充実した旅になったようだ。
今回ももちろん、主要な目的はパリ・ルーブル美術館にある2枚のフェルメール作品を観ること。ただ、フランスという国に私はかつて縁がないし、周囲の人が言うほどは興味がなかったので、そうした空白を埋めるような体験ができればいいとも思っていた。実際に、かなり盛り沢山のことが体験できたようである。
今回、憧れのルーブルとフェルメール、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵に対する十分な鑑賞ができたことはもちろんなのだが、併せて人との出会い、フランスの歴史と文化を感じる街の発見、ツアー旅行を通して考えた日本と日本人――とより多くの体験を重ねられたのではないかと思う。
普段はまさに不善をなす小人そのものの私であるけれど、忙しいスケジュールの中で外国旅行をすると、そうした日常にはない体験・意識を色濃く獲得できるような気がする。初めに簡単なフランス景勝地点描を行ったのちに、絵画鑑賞について詳しく書いていくつもり。そして最後の章では、今回の最も貴重な体験だったとも言える80歳の女性ひとり旅、ほぼ世界中を回っておられると言っていたスーパーおかあさん――斉藤光恵さんのことを少しだけ気合を入れて書いてみようと思っている。
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